なんでも「縦割り社会」になって、「自分のところだけOKなら」という時代になりました。
もう一つ、昔は貧乏でも、子供の健康や夢を大切にした時代でしたが、今はお年寄りまで「子供より自分」の時代になりました。
その被害を今の子供達が受けています.
文部大臣(正しくは文科省の大臣)が言っている「1年20ミリ」、生協が提供している食材、水道局の事故後の基準、そして運動場での内部被曝で、子供達は、
「規制値以下なら安全」
という名の下に、どのぐらいの被曝を受ける事になるのでしょうか?
・・・・・・・・・
文部大臣からの被曝
(3.8マイクロシーベルト(毎時)×8(時間)+0.4(家の中)×3.8×16(時間))×365/1000=20ミリシーベルト
・・・
生協の食材からの被曝
(特に断らない限り、キログラムかリットルあたり)
お米 規制値 500ベクレル、 野菜 規制値 300ベクレルだから、約400ベクレル(ヨウ素)
1日に食べる量 1.4キロ
(ベクレル)×(とる量)×0.0073=年間被曝(ミリシーベルト)
実際には、セシウム、ストロンチウム(測定されていない)、プルトニウム(測定されていない)などが入るので、2倍にして、
4ミリシーベルト×2=8ミリ
・・・
水道局
事故後の新基準 300ベクレル
1日に飲んだり歯磨きしたりする量 2キロ
4.4ミリシーベルト×2=8.8ミリ
・・・
体内被曝計算
グラウンドで遊んだり、帰ってから外で遊ぶ時の被曝(文科省は子供が学校から帰ったら、家の中から一歩も出ないとしている)は、かなり高いが、これを校庭における外部被曝と同じとして、
3.8*8*365/1000=11.1ミリ
(内部被曝を重視する学者の先生から見ると、この計算は甘いと言われそうですが、内部被曝を軽く見る人もいるので、一応、これで進みます。)
・・・
合計すると、
20+8+8.8+11.1=47.9ミリシーベルト
これが今、日本の大人が子供にしていることです。
法律では、1年1ミリシーベルト(一般人)、放射線作業者の上限1年20ミリシーベルト(実際の平均値は0.7ミリシーベルト)です。
これに対して、1年約50ミリシーベルトを「安全」と言って、学校を開いたり、食材を売ったりしています。生協は子供にこれだけの被曝をさせて生産者を保護しないと「いたたまれない気持ち」になるらしいのですが、私は生産者を保護するために子供に被曝させる方が「いたたまれない気持ち」になります。
(平成23年5月25日 午前10時 執筆)