事故から2ヶ月。やっと国の「工程表」が発表されましたが、雑で抽象的、しかも最初にやるべき「除染」を後回しにするなど、相変わらず頼りになりません.

また東電の工程表は「原子炉の中の燃料が壊れているのに、それを隠して作った前回の工程表」を少し手直ししたぐらいのことで、「東電は原子炉しか関係ありません」と相変わらず「地元のこと」にはまったく無関心でした。

政府も東電もまだ「国民は毎日、畑や事務所で働いているのだ」ということが判らず(額に汗していることを実感できず)、放射性物質で汚れた大地を少しでも早く回復しなければならないという「熱意」は感じられません.

・・・・・・ともかく、我々は・・・・

雑草を取る、庭の表土を削る、畑の表面の土を除く・・・いずれも大きな効果を上げていますが、家の中を拭くのは効果があまり見られない場合と、次のように効果が高い場合があるようです。

【東京の主婦、お手柄!】(メールのまま)

「意を決して、家中を改めて水ぶきをしたところ、すべてが見事に0.06ずつ下がりました。

ホントに見事です。

部屋は床が0.06、床から1m0.04です。

拭く効果は絶大でした。

今日も拭いた直後の状態でどうにか維持していますし、少しでも高い時は周りの壁や床をとにかくサッと拭くようにしています。

そういう心掛けだと外から帰ってきた時に服をはたいたりする気配りをするようになります。

庭は、私一人手に負えない森のように何mもの木々が生い茂った感じになっているので今週、庭師の方に来て貰い雑草を取り除いてから対処したいと思います。」

という例を寄せていただきました。

3月上旬の東京はかなりの放射性物質が飛んできましたので、その時に付着したものと思います.

良かったですね。

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【学生も活躍する!】

18才学生の方がいわき市を測ってくれました。

(普通のところは0.2マイクロから0.5マイクロ(毎時)ぐらいです。)

1.   自宅玄関 コンクリート

先日計測した際は0.70μSv/h前後でしたが、デッキブラシを使って水で洗い流したところ数値が下がりました(0.50μSv/h前後)

【市内 芝生】

芝生を刈り取ると

芝生の除去前 約0.60μSv/h 

   芝生の除去後 0.30μSv/h前後

と半分になっています。また

2.   流れだまり

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このようなところは、水で流れてくるのでしょう。実に10マイクロ(毎時)で学生が驚いています.

ありがとう。とても役に立った。さすが学生!

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「この地域は放射線が高い」と諦めないでください。

また、「疲れて、除染は難しい」と思わないでください。

大切なのは、「放射線の強い場所を避けて行動する」というだけで、2分の1にはなります。側溝、ヤブ、吹きだまりなどに近づかないことです.

通学路で被曝を少なくするように考え、子供に良く教え、毎日を生活するのが良いと思います。被曝は「足し算」ですから、少しずつの積み重ねが大きな効果を上げます.

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今の私の関心事は、「福島を1年でもとに戻せるか?」ということと、「日本の他の原発」です。

福島原発が「メルトダウン」したから不安だというメールを多くいただきますが、福島原発がメルトダウンしたのは2ヶ月前で、それを隠していただけです.

だから、今、危なくなったのではなく、2ヶ月前にすでに危なかったのです。しかし、すでにメルトダウンから2ヶ月が立ち、半減期が短い元素も少しずつ無くなり、今はかなり安全になっています.

つまり、福島原発は「力を失った原発」になっていますから、小さなことが起こっても3月のようなことは起こりません.

また福島全体を元に戻すのはどうしたらよいか、また機会を見て書いていきます.

(平成23518日 午前8時 執筆)