東電の工程表の発表を受けて、緊急情報の54から連休明けからの第2ステップのわたくしたちのすることを整理して行こうと思いました。

「3ステップ」という副題をつけたのですが、少し違和感がありましたので、「これから」という副題で話を進めていきたいと思います。

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東電の工程表が発表されたことによって、工程表の第1段階が3ヶ月で終わろうが5ヶ月になろうが、わたくしたちにはあまり関係なく、わたくしたちは直ちに福島県を中心とする除洗作業やその他の必要なことを行って、できるだけ早くクリーンな大地の上で普通に生活できるようにしなければなりません。

今回は「原発からの漏えいと気象」のことについて整理をしておきます。

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原発からの漏えいについては、「日本の断面図 表現の自由と論文の読み方」にアメリカの論文を示し、そこでおおよその原発からの漏えいの状況がわかるようにしてあります。

グラフを見ますと、最初に水素爆発が起こった後、断続的に高い濃度の放射性物質が飛散していますが、だんだんおさまって来ています。

問題は今後、どのくらいの量が1日に放出されるかで、残念ながら東電の工程表ではそれが発表されていません。

実は、原発がどうなるかというよりも、「原発から外にどのくらいの放射性物質が放出されるか」という方がわたくしたちにとっては重要なのですが、まだ政府・東電、そしてメディアも含めて、「出し手」の方に興味が言って、「受け手(被害)」の方には目がいっていないのが現状です.

わたくしの推算では、現在までの約40日で80万テラベクレルぐらいの放射性物質が放出されたと考えられますので、1日あたり平均しますと2万テラベクレルということになります。

しかし放射性物質の放出量はかなり減っていますので、今後は最大でも11万テラベクレルぐらいを考えればいいと思います。

もし気象庁が、国民の側に立ってくれて、毎日、福島原発からの気流を計算し、「漏洩した放射性物質がどのような状態で、何日後にどこに到達するという予報」を出してもらえば、私達は大変に助かります。

福島原発の子供たちのことを考えて、気象庁はぜひ予報を発表してもらいたいと思います。

もしこれが発表されれば、風下に住んでいる子供たちのお母さんは、その日にマスクをさせるとかいろいろな防御ができるからです。

「台風が来るから危険だ」という予報と全く同じですから、気象庁もこれまでの経緯にとらわれず、ぜひ明日から放射性物質がどこに飛ぶかという予報をお願いしたいと思います。

気象庁は政府からの命令で発表が禁止されていると思いますが、「公務員の守秘義務、命令違反」の判例から言えば、公務員の業務であっても、それをマル秘にするかどうかは、あくまでも国民が公表によって損をするかどうかで決定されます。

すでに、放射性物質の流出はある程度落ち着いているのですから、これまで政府が情報を隠してきた理由・・・著しい風評が起こって混乱が起こる・・・ということはないのですから、積極的に予報を出してもらいたいと思います。

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福島原発の状態は東電が知っています。

東電は今回の事故で深く反省しているでしょう。できるだけ国民に迷惑かけないように、「どのくらいの放射性物質がいつどのような状態で出るのか」の速報出し続けてください。

東電から速報が出たら、そのデータに基づいて気象庁は直ちに気流計算をして、福島原発から出た放射性物質が「何時間後に、どこに到達するか」という予報を出してください。

気象庁から予報が出たらそれを直ちにメディアはテレビで放送してくれれば、国民はそれに備えることができます。

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今まで「予報だから不確実だ。だから発表しない」と気象庁は言っていますが、台風予報も、噴煙の予報も、また花粉予報もしているのですから、放射性物質の予報もぜひお願いしたいと思います。

現在の状態は気象庁が、放射性物質の予報するのが怖い、つまり影響が大きすぎるので発表しないというスタンスですが、それは「台風が巨大なので怖くて発表できない。被害の出ないような小さな台風なら予報する」ということと同じです。

もっと強い職務意識と覚悟を持って国民のために働いてもらいたいと思います。

気象学者の人にもお願いしたいと思います。

気象学者の人で気流計算ができる方がおられると思いますので、日本気象学会の理事長の「隠せ」という指示など聞かずに、憲法23条に定められた学問の自由を生かして、できるだけ福島原発からの気流予報をネット上で発表してもらいたいと思います。

少しでもデータがあることが、お母さんばかりでなく、スポーツをする人、畑を耕す人、また漁業する人に大きく役立つと思うからです。

【ニュース短信】

東電が原子炉にホウ素を投入する予定ですが、今回の場合は、直ちに核爆発に至るものではありません。

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月の初めに原子炉が爆発する可能性は20分の1と言いましたが、現在では100分の1ぐらいに下がっています。

その理由は、全体的に温度が下がって安定していること、炉の中の状態が次第にわかってきて、なかなか臨界に達しないことが推定されることです。

福島原発事故の最初の頃には、「何が起こるかわからないので、ホウ素を投入する」ということでしたが、今回の投入は「万が一にも核爆発が起こらないようにする」という意味で相当意味合いが変わっています。

私なら貯金通帳はまとめておきますが、逃げることはしません。

(平成23419日 午前9時 執筆)