ああ、気持ちが良い。まだ4月なのに細い枝には新しい芽、目を移せばボタンが咲き誇っている。

それにしても奇妙だ。こんな平和で穏やかなのに暗雲が垂れ込めている。

自分に不満があるのだろうか?

ある時には病に伏せ、ある時には爪に火をともしてきたが、それは自分が人間であることの証しだ。むしろ懐かしい。

でも、こんなに楽で不自由のない時代に生を受けたのに、この暗さはなんだろう?

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水洗トイレも瞬間湯沸かしも、冷蔵庫も間違っていない。あの暗い夜に寒さに震えて便所の戸板を開けた日、アカギレの手、そして腸チフスで命を落とした友達・・それは過去のものになった。

終夜営業のコンビニ、自動販売機、パチンコ・・・コンビニに行けば腹が減っても不安はない、自動販売機を見つければ汗まみれの忙しい日も冷たいお茶が飲める、そしてホールが外食の2倍の売り上げというのも、人が生きるだけではなく楽しむことを知ったことを教えてくれる.

すべては希望通り、正しく進んでいる.でも、なぜ事故が起こったのだろうか? なぜ、地震にも津波にも防御できるのに、しなかったのだろうか?

それは「東電がミスれば庶民が被ばくする」という規則を作る悪い奴らがいるからだ。東電(という強いもの)が「想定外」というヘマをすると庶民(という弱いもの)が「被ばく」で贖う。

こんな奇妙な規則がこの世に存在して良いのだろうか?

今、被ばくを避けて多くの人が苦しんでいるのに、なぜ、保安院も東電もまだあるのだろうか? なぜ、彼らはいるのだろうか?

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また同じ事が行われようとしている。

東京の電気が足りなくなったのは、不安全な原発を作り、50サイクルと60サイクルの調整をせず、漫然と暮らしていた政治家、官僚、都知事のサボりが原因だ。

彼らはコンビニではなく料亭でおにぎり食べる。冷えた水は秘書が出してくれる.そして、銀座で飲んで楽しむ。

彼らはなにも不自由はしていない。「おい」と言えば、食事もコーヒーも、そして楽しみまでもが目の前にそろえられるのだ。だから、庶民に必要なものを排斥する.

政治家は豪邸も贅沢三昧の外国視察も自粛して欲しい。もし東京が「生活スタイル」を変えるなら、都知事の車、豪華なホテル、1000円以上の昼食を禁止するのが順序だ.

武士なら自分の不始末は自分で贖う.

(平成23417日 午後10時 執筆)