4月7日に、東電が福島原発の格納容器に「窒素を入れる」と発表され、事実、窒素を入れ始めたようです。この意味は、

1) 格納容器に水素と酸素があって、爆発する可能性がある、

2) 窒素を入れた分だけ、強い放射線をもつガスが放出される、

ということです。そして私たち「被曝側」としては、

1) 窒素が入れば爆発はしない、

2) まだ不安定なので、貯金通帳など身につけておいた方がよい(福島、茨城北部など)、

ということです。

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原子炉の爆発には、核爆発、水素爆発、水蒸気爆発があります。そして爆発する場所としては、建屋、格納容器、圧力容器の3つがあります。

もっとも危険なのは、「圧力容器内の核爆発」で、これを止めるには「ホウ素の投入」が必要です。ですから、「ホウ素」という文字が出てきたら、逃げる準備が必要です.

次に、今回の格納容器の水素爆発などの大量の放射性物質がでる場合で、政府やメディアは「大量の」とか「きわめて憂慮すべき」とは言いますが、具体的にどのぐらい「大量なのか」は言いません。

もし、格納容器が水素爆発したら、現在の10倍から100倍の放射性物質がでますから、福島県東部、茨城県北部は直ちに避難してください。

放射線のレベルは1時間に100マイクロ(シーベルト、省略)ぐらいになるでしょう。つまり、10時間で1ミリ、4日で10ミリになりますので、直ちに避難が必要です.

しかし、爆発の可能性は低いと思います.

しばらくテレビはつけておいて、窒素投入が成功するか、何気なく監視しておくというのが良いでしょう.

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ただ、東電発表にやや矛盾があります。

水素が発生するのは、破損した燃料棒のジルコニウムと水の反応、高い放射線による水の分解ですが、

1) ジルコニウムと水の反応では水素しかでない、

2) 放射線による水の分解では、水素が2モルで酸素が1モルの比率ででる、

3) 水素の爆発下限は水素4%、酸素5%だから、上記の反応では爆発限界に入るのにはなにか別のことがあるのではないか、

4) 格納容器の水素濃度は測定してないと考えられるので、なぜこのような推定をしたか、

などです。

情報が断片的なので、判断が難しく、現在では危険側で考えなければならないのが現状です。

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ところで、先日、放射性物質を含んだ汚染水を海に流した時、漁業組合が「俺たちの海を汚すのに、断りがない」と言い、それに対して東電が謝りました。

今回は、私たちの番です.「私たちが呼吸する空気を汚す窒素投入に対して、自治体に了解を取ったか?」と聞かなければなりません。

東電は私企業ですから、勝手に(能動的行為で)空気を汚すことはできないからです。

(平成2347日 午前10時 執筆)