春休みも終わりに近づき子供を持たれる多くの家庭の方は、これからどうしようかと思案しておられると思います。

先日示した被曝量の表はかなり複雑だったので、それをさらに簡単にして多くの人が参考にできるようにしたいと思います。

また、あまり文章が長くなると複雑になるので必要に応じて分けて整理をしたいと思います。

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まず第1にどのくらいの放射線を浴びても良いかということを、自分ではっきりと決めておくことです。

ご不安はあるでしょうけども、とにかく決めないと決断をすることができません。

その参考のために二つの例を挙げます。

一つは、日本の放射線障害防止の法律と国際放射線防護委員会の勧告で、これは同じ値です.この値を使うということは、専門家に判断をゆだねるということを意味しています。

値は1年に1ミリシーベルトですから、1時間あたりに直しますと約0.1マイクロシーベルトです。

つまり、一つ目の決断の数値は、

「1時間 0.1マイクロシーベルト」

であるということです。

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2番目は政府や NHK が言っている「レントゲンの被爆」との比較です。私は医療行為であるレントゲンと日常的に被曝するのを比較できないと思いますが、ここでは「政府の考え方」を尊重する人のために、計算しました。

レントゲンには、胃のレントゲンと胸のレントゲンがありますが、1回あたりの胸のレントゲンで被曝する量は50マイクロシーベルです(文末に資料をつけました)。

胸のレントゲンを1年に20回ぐらいは良いということになると、1年に1ミリシーベルトになるので、1時間あたり、0.1マイクロシーベルとになります。

つまりもう一つの決断の数値(政府より)も「1時間 0.1マイクロシーベルト」であることがわかります。

(これについては、テレビ等で言っている値と少し違うので。文章の下に説明を加えておきました。)

つまり、私(法律とICRP)と政府(レントゲン)とはまったく同じ数値(1時間0.1マイクロシーベルト)なのです。(ただし、レントゲンを1年に20回までOKとすれば。もし1年に2回とすると政府の方は一桁下がって0.01になる。)

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次に現在の放射線がどのくらい続くかということです。

放射線は徐々に減っていきますが、これには大きな原則があり、

40日で約10分の1

になるということです。

すでに放射線が漏れてから、7日以上たっていますので、現在の時点から見ると、

5分の1

程度になるということがわかります。それから後は半減期が30年ものが主になるのでほとんど変わりません。

さらに現在、発表されているデータは「外からの放射線」のことですから、空気中に浮いている粒子は呼吸で体内に入りますので、発表された数字を2倍にしなければなりません(チェルノブイリの実績)。

次に、水道や食品から取り入れられる放射性物質の量は、おおよそ外部からの放射線と同じと考えていいのです。

つまり、これからしばらくたって放射線が減少する量が(5分の1)、食品や水、自分の体に入った放射性物質は(3倍)ですから、結局、発表される放射線の強さに0.6=3÷5)をかけると、この4月になると、1年間に概ね浴びる放射線の量を計算するときには、

「今、発表されている量  ×0.6

0.1マイクロシーベルト」

を越えるかで判断ができます。

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(発表値の例)  全て1時間あたりです。

原発の周囲   90マイクロシーベルト

福島市      4マイクロシーベルト

福島県の周辺   2マイクロシーベルト

東京新宿     0.1マイクロシーベルト

1年間、実際に被曝する放射線の予想値)

原発の周囲 54 マイクロシーベルト

福島市      2.4マイクロシーベルト

福島県の周辺   1.2マイクロシーベルト

東京新宿     0.06マイクロシーベルト

これに対して、

限度       0.1マイクロシーベルト

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原発の周囲    直ちに待避

福島市      できるだけ早く待避

福島県の周辺   できるだけ早く待避

東京新宿     大丈夫

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この結果は、4月から1年間の判断ができるように、放射線の減少も具体的に示してあります。テレビでは「そのうち減るから」と言っているだけです

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また、数値が越えたからと言って、100人が100人、放射線の障害がでるわけでもありませんが、国際的に危険が生じる可能性があるという基準と認識してください。

後は、ご本人のご判断です. ここで示した数値は、赤ちゃん、妊婦も範囲に入っています. また1歳児から5歳児までは放射性ヨウ素が危険ですから、できるだけ「雨、水道を飲むこと、福島などの野菜」を控えてください。それは1年ではなくヨウ素の半減期が短いので、4月中旬までです。

(平成23327日 午後2時 執筆)