空気からの汚染に始まった福島原発の被曝は、野菜、水、さらにこれからは、土、海等からの被爆が関係してきます。

かなり複雑になってきましたので、多くの人が戸惑っておられるようです。そこでここでは、これらのことを一気に理解することを目的にして、かつできるだけやさしく説明をしたいと思います。

・・・第一 どのぐらいまで大丈夫か?・・・

放射線に対する規制値を、わたくしは放射線障害防止の法律に基づいて言っていますし、テレビではレントゲンなどを参考にして安全だと表現をしています。また極端な場合には「放射線を浴びる方がいい」という専門家までいます。

国際放射線防護委員会、これは国際的に放射線に対する防護の基準を決める委員会で日本もこの勧告に従っています。

個人的な意見は別にして、頭の中を整理するために国際放射線防護委員会の数値と考え方を示します。

まず、放射線の被曝では低い線量から死亡者が出ます。問題はその死亡者の比率をどのくらいだったら危ないかとすることなのです。国際的には放射線に被爆することによって、「1000人に1人」ぐらい死亡者が増える状態を「危ない状態」とすることになっています。

だから1万人に1人ぐらいの死亡者になる放射線なら認められています。しかし、「100人に1人」となると相当なものですから、これは「我慢ができないほど危険」と考えられています。

国際的に認められている具体的なデータを説明します。

「年齢別死亡率」というデータを30才から10才毎に記録して整理されています。

40才の人を取りますと、1ミリシーベルトの時に4人が死亡する条件では、5ミリシーベルトで22人、10ミリシーベルトで37人、50ミリシーベルトで190人というのが基準となるデータです。

つまり放射線というものは、1ミリシーベルトとだから安全とか10ミリシーベルトだから安全というのではなく、「被曝する量が増えるにと死亡する人が増える」ということです。

もちろん死亡するまでには病気にかかるので、病気(脱毛、不妊、白内障、甲状腺ガン、白血病)にかかるという点では死亡数よりも多くなります。

よくテレビで「100ミリシーベルトまでは大丈夫」と言ってますが、そういう表現は被曝の場合には間違っています。個人的な見解としてはありえますが、このような非常時にたとえシッカリしたデータに基づいても、その解釈9が個人であるような見解を述べるというのは不適切です。

そこで、国際的には被曝することによって1000人に1人が死亡するところを基準にしようということになりました。その他に自然に浴びる放射線がありますし、その他の条件があり非常に専門的に詳しく検討されています。

もちろん世界的な研究ですから、広島長崎の被曝、これまでの様々な経験、さらには自然に受ける放射線との加算などすべて考慮してあります。

その結果、被曝量をはかり、健康診断を受ける事ができるような職業的な被曝の場合には、一年に20ミリシーベルトが限度で、被曝量もはかれず健康診断も受けない一般人の場合、 1年に1ミリシーベルトです。

もし、福島原発の放射線が1ヶ月で終わったとしても、一般人では1時間に1.4マイクロシーベルト、幼児や妊婦では1時間に0.5マイクロシーベルト程度になります。

そこで、私は、「福島市はすでに危ない」、「周辺で3マイクロシーベルトは注意」、「東京は少し余裕がある」と言っているのです

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大人ですからご自分で判断するのが基本ですが、1時間に10マイクロシーベル等程度の被曝が続いている福島市が「国際的な勧告と放射線障害防止の法律を無視して」独自に安全だと決めるのは非常に危ないことです。

少し長くなりましたので、野菜や水も含めてどのようになるかということをできるだけ早く次の情報に書きたいと思います。

(平成23325日 午後8時 執筆)