1972年、メドウスは「あまりみんなが使いすぎているから、100年以内に今の文明は行き詰まる」と「予言」をした。

その予言通りなら、すでに食糧や資源は無くなりかけ、汚染はひどくなっているはずだ。でも、幸いにして、メドウスの「予言」は当たらなかった。

それもそのはずであり、メドウスが「成長の限界」という本を出して、みんなが大騒ぎ下石油ショックの時、あまりに驚いたので、メドウスの本を良く読まなかったからだ。

メドウスは、次のように断っている.

「もし、1970年の社会、技術、資源の状態、環境技術などが同じ状態が続いたら」

私もはじめ、マスコミもおっちょこちょいで、当時、この「断り書き」を見過ごした。だから、メドウスの予言が当たらないのは当然だ。

1970年以後、良い方では、予想外に資源が増え、電子化が進み(人間の活動あたりの物質の消費量が減った)、食糧が増産され、環境技術(脱硫、脱硝、汚泥処理、焼却など)が進んだ。

悪い方では、温暖化問題に気づき(1988年)、発展途上国が発展したので物質消費が増えた。

差し引くと、やはり人間は偉い! 悪くなるどころか、1970年より現在の方が、資源、食糧、環境の全ての面は良くなっている.

つまり、・・・ここが重要だが・・・

「現在の文明が持続性がない」とか「成長に限界がある」というのはまだ誰も証明していないのだ!

環境や資源で悲観的なことを言ったりするときに、学者もメドウスを引用しているが、そのメドウス自体が間違っていたのだから、持続性が無いという概念自体が無いのだ。

宗教としてはある。「物を使いすぎる」、「天罰が当たる」という話はあるし、本当かも知れない。でも少なくとも科学的に「持続性がない」という証明はできていない。

「そんなこと言ったって、やはり使いすぎじゃないの?」という感覚は残るかも知れない.でも私のような科学者は、キチンとした計算や証明がなければ他人に「持続性がない」とか、「成長に限界がある」とはとうてい言えない。

環境が悪くなるとか、資源が無くなるというのは、今のところ、まったくの幻なのだ!

自分だけが悲観して落ち込んでも良いけれど、他人まで自分の宗教(このまま使い続けると終わりが来るをいう教え)を強制しない方がよいと思う.

(平成22910日 執筆)

注:メドウスの注釈

If the present growth trends in world population, industrialization, pollution, food production, and resource depletion continue unchanged, the limits to growth on this planet will be reached sometime within the next 100 years.