上海万博で小さな演説をする機会に恵まれ、久しぶりに上海の街と郊外に行くことになった。

感想ズバリ・・・上海はアメリカになった。

20年ほど前、何回も上海に行った頃に比べると比較にならないほどの変化だ。その間にも行ったけれど、じっくり見る機会は無かったので、印象は強かった。

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すきま風が入る6畳一間におばあさんの夫婦、それに子供が3人で生活するのと(かつての上海)、3LDKのマンションに住むのと(いまの上海)、どちらを選ぶ?と聞かれれば、3LDKを選ぶだろう.

どちらが幸福か?と聞かれると困るが、3LDKを選ぶ.

座ると板が抜け落ちそうな汚いトイレと(かつての上海)、清潔な水洗トイレと(いまの上海)、どちらを選ぶかと言われれば、水洗トイレを選ぶ.

どちらが幸福か?と聞かれると困るが、水洗トイレだ。

アメリカ人と中国人のどちらが良い生活をするべきか?と聞かれれば、人種によって差はないと答える。

アメリカ人が豊かなのはアメリカン・インディアンを虐殺して国をとったことが原因の一つになっているし、中国人が貧乏だったのはイギリスや日本が中国に進出したからでもある。

だから、上海がアメリカになっても不思議ではない。いや、アメリカを凌駕して当然だろう.

郊外には整然とマンションが並び、それは都心まで続いている.都心にあふれるほどあった貧民窟と汚く小さい商店はほとんど見られなくなった。

3000万人とも言われるこの都市は1960年代のアメリカを思い起こさせる.高速道路は縦横無尽に通り、そこをフォルクスワーゲンのタクシーが走り回っている.

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「資源」があって、人々に「やる気」があれば、無制限に発展する.お金は印刷すれば良い。技術は買えばよい.

人々に「やる気」があり、「資源」があれば、あとは何も要らない.中国人がやる気になったのは、歴史的な背景もある。トインビーが言うようにある民族は時々、目覚め、圧倒的な力で発展したと思うと、それで満足してまた眠りにつく.ちょうど、中国は目覚め、日本は眠りにつこうとしている。

目覚めても資源がなければ、発展は徐々に進むが、資源があれば急激だ。それがいまの中国であり、何の不都合も無い。

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ところで、小さい問題だが、「なぜ、中国は温暖化を防止しようとCO2を減らさないのだ」という疑問を考えてみる.

1)   中国の気温はそれほど変わっていない(人々は恐れていないし、温暖化の誤報を続けるNHKもない)、

2)   中国の人は発展したいと思っている(人々の希望を実現するのが政府だ)、

3)   まだ、アメリカや日本の生活には及ばない(まだまだ発展は国民の願いだ)。

 中国人の「やる気」を止めることはできない。まして一人あたりで言えば中国より遙かにCO2を出しているアメリカやヨーロッパの人がいくら言っても中国の人は聞かないだろう.もちろん、日本人の言うことなど聞かない.

ところで、世界のどこでも「日本人の信用」は高い。日本人はウソをつかない。日本人はお金をキチンと払う.日本人は悪いことはしない。だから「日本人」と分かると相手はそれでOKという。

今度、たった一度だけ中国人に冷たくされた。それは「反日教育」を真に受けている若い人だった。

その点で、日本の政府、朝日新聞、NHK、インテリが自虐史観をもって、過去の日本人が行ったことを間違って伝えると、海外の日本人は困るだろう.

(平成2297日 執筆)