人には誰にでも良いところがあり、欠点がある。自分の周囲の人が自分の良いところを認めてくれず、欠点だけをあげつらわれると辛いものである。
ペットボトルは辛い。ペットボトルが登場して、お茶も水も自由にいつでも、どこでも飲めるようになった。少し大げさだが、人生はそれだけ自由で豊かになった。
職場ではお茶くみの女性が少なくなり、もっと自分にあった仕事ができるようになり、猛暑の時にはペットボトルで熱中症を防ぐことができ、人の命を救っただろう.女性や老人はペットボトルに深く感謝しなければならない。
「水を持って出かけましょう」と言っても、水筒はやっかいだし、昔のように「駅の水道の蛇口を見つけないと、のどの渇きを癒せない」ということであれば大変だ。駅に着く前に熱中症になる。
第一、 ペットボトルは衛生的だ。
第二、 ペットボトルはお茶、コーラ、醤油、油と多種多様のものを入れることができる。
第三、 ペットボトルは落としても割れないので、安心してスーパーから持って帰ることができるし、子供にももたせることができる。割れてもガラスのように鋭くないのでケガをしない。
第四、 ペットボトルは軽い。つまり資源の使用量が極端に少ないエコ製品である。
第五、 ペットボトルを作る技術は相当高い。その成果を活かすのは大切だ。
第六、 ペットボトルはよく燃え、毒物をださない。
第七、 ペットボトルは人間が作った「容器」の中では最大傑作だ。
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それなのに、ペットボトルは環境派の人から袋だたきにあっている。
それは、ペットボトルがもつ唯一の欠点、それも本当は問題にしなくてよいほどの欠点だけが問題にされる.つまり「家庭のゴミ捨て場から、市の焼却炉に運ぶときに、かさばるのでパッカー車に積む量が減る」ということだけだ。
でも、それだけで非難されている。
ペットボトルは軽くて丈夫だから、パッカー車に積む「重さ」が減る.本当は軽くて容積が大きい方が環境には良いが、捨てるときだけは嵩高いからやっかいだ.また、嵩高いからリサイクルしても運搬にエネルギーがかかって、余計に資源がかかる。
でも、たった、それだけでペットボトルの恩恵をスッカリ忘れるところが、環境派の人のおっちょこちょいなところだ。
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活気のある日本とかけてペットボトルと解く、その心は・・・
そろそろ、ペットボトルの良い点を認めて、気楽に使ったらどうか。人間にも欠点と良い点があるように、ペットボトルほど良い点が多いものなのだから、たった一ヶの欠点(空になった後、嵩高いことだけ)に目をつぶろう!
長所7、欠点1の人を批判するのはやり過ぎだ.
小さな欠点は問題にせず、明るく行こう! そしたら子供たちもペットボトルの分別や、ましてリユースのようにチマチマしたことに気を取られずに、元気で明るくなるだろう.そして目を遠くに向けさせれば「日本の将来」などに関心が戻り、大望を抱いて立派に成長すると期待される.
(平成22年8月22日 執筆)