遠い遠いところは別にして、自分の目の届くところ、自分の五感が感じるところ、自分の頭の及ぶところ、そこをすべて自分のものにしたローマ貴族。

彼らはワインを飲む銀杯に次のように彫り込んだ.

“Memento mori!  Carpe diem!”

(自分はいつか死ぬことを忘れるな! 今を楽しめ!)

・・・・・・・・

もちろん、アジアにもさらに優れた詩がある。

少年易老學難成

一寸光陰不可輕

(少年老いやすく学なりがたし、一寸の光陰、軽んずべからず)

時は過ぎていく。そして決して戻ることはない.だから、今を楽しみ、今、勉強する以外にはない。

この世に目的というものは存在せず、幸福も不幸もない。ただ、時が過ぎていくだけだ。

・・・・・・・・・

そして私はつぶやく。

「今日一日、無事に終わった。さあ、寝よう。明日が来るとすれば、それは幸運だ」

(平成22815日 執筆)