地球がこれから寒冷化するか、温暖化はするかどうか不明である。いずれにしても気温が同じという状態はそれほど長く続かない.その原因が人為的であれ、自然の変化であれ、同じことだ。

でも・・・

「温暖化はなにも怖くない.人間の住んでいる地表は、「寒い高地」と「冷たい海洋」に囲まれている」

と私は言い続ける.

たとえば、海洋は冷たいので、台風、津波などでかき混ぜられると海洋が冷える.海洋が冷えると「風呂の原理」で気温が下がる.人工的にかき混ぜる船を沖において作業してもらっても良い.かき混ぜるエネルギーは小さい.これも風呂で日常的に経験している.

それをさらに積極的に季節による気温の調整には、「深層水を都市の地下に導き、さらに河川に放流する」という即効性のある方法がある。

なにしろ冬は暖かく夏や涼しい水が都市の地下と河川に流れるのだから、冬はほんわりと暖かく、夏の気温は上がりにくくなる。

冷房病も無くなるし、電気も節電になる.

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方法は簡単だ。

海岸にピット(水を貯めるところ)を作り、そこに深層水からのパイプをつないでおく.そこからポンプで海水をくみ上げて都市に舞わず.

300メートルぐらいのところの、いわゆる「深層水」は、水温が10℃ぐらいしかなく、細菌が少なく栄養素(窒素とリン)が多いという生物にとっても望ましい海水である。

深層から海水をくみ上げていったん海岸のピットにあげるのは、そうすると深さに関係なくサイフォンの原理で深いところから海水をくみ上げることができるからだ。

エネルギー的には広い海水面を大気が押す力(大気圧)を利用して深層からあげるエネルギーを節約するという原理だ。

海の深いところから水をくみ上げるので、エネルギーがかかるように思われるが、導水管さえつけておけば自然に海水面とピットの面の高さが一定になるので、ポンプは要らない.

ピットから街の中に回すポンプは必要だが、おおよそ「冷暖房水道」のようなものというイメージだ。

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アメリカのまねはしたくないが、コーネル大学はすでに深層水だけで冷房している。海水の水温が安定していることを利用して「冷暖房のいらない街」を作るのはそれほど難しいことではない.

少なくともCO2をコントロールするよりずっと簡単で、かつ前向きと思う.

猛暑が続くと「ものすごく暑くなるのではないか」と心配になるけれど、地表の3分の2が海に覆われているので、それほど気温は上がらない.

日本が35℃でヒーヒー言っているときに、ヨーロッパのパリやロンドンは22℃から25℃だったし、サウジアラビアのリアド内陸だから40℃を超えていた.

地球は広い。太平洋の海の表面は東風が吹いていて、全体に南アメリカから日本に向かって海水が移動する.そのために、南アメリカの沖ではいわゆる海水の湧き出しが起こり、太平洋でたっぷりと太陽の熱を吸収した海水が日本に押し寄せる.

だから、日本の夏は暑いが、それもまた「自然の恵み」なのだ。

(平成2288日 執筆)