名古屋で生物多様性の国際会議(COP10) が行われようとしている。

生物多様性とは「外来種を認めること」だが、同時並行的に外来種の排斥運動が行われ、環境省はお金を出している。

生物多様性とは「人間と生物がともに生きる」ということだが、毎年、膨大な数(一説ではイヌ40万匹、ネコ30万匹と言われる)のイヌとネコが保健所(動物愛護センターなどと言う)で殺害されている。

殺害の方法の多くは「ガス室」であり、「筋弛緩剤注射」もある。

・・・・・・・・・

ネコも可愛いし、イヌも人間の友である。そして彼等は人間を信頼している。

イヌは捨てられる。あるご婦人が「散歩にイヌ」と思って買いに行き,3日、散歩したがイヤになったので、保健所に持って行った。そしてそこでガス室に送られる。

あるネコは興味本位だけの実験に使われて殺される。

ブリーダーがイヌやネコをどんどん生産する。メスイヌの体力が続く限り産ませ、それを販売する。そして大半は売れ残り、実験動物としてダンピングするのが実態である。

どのぐらいのイヌとネコが殺されているのかすら数字が得られない。

棄てられてガス室行きだけで、一年にイヌを40万匹,ネコを30万匹に及ぶ。

意味もなく殺す日本人の大人が、生物多様性といい、ホッキョクグマが可哀想と言い、トキのつがいに一喜一憂する。

このような情報を握っているNHKや朝日新聞は、それでも日本人の感性に訴えかけ,目をそらさせる。

・・・・・・・・・

生物多様性の国際会議はお金になる、イヌを殺すのはお金になる(ブリーダーがどんどん生産し,それをドンドン殺す方がお金が回る)、外来種の排斥はお金になる,トキは新聞社やNHKと組めばお金になる・・・だから環境省はイヌが大量に殺されることにはまったく関心がない。

お役所の縦割り行政では,イヌは「環境」ではない。だから誰も感心を持たない。生物多様性国際会議を囃している愛知県のマスコミでも、イヌとネコの話にはまったく関心を示さない。

日本人の関心は「お金」、「縦割り」であり、生物の命を考える人は多数にはならない。

・・・・・・・・・

この世に生を受け、可愛く,人間を信頼しているイヌやネコがあまりに可哀想だ。どんなに激しい言葉も、信頼している人間に次々と殺される彼等の無念を晴らすことはできないだろう。

ほとんど意味のない残酷な動物実験、散歩のためだけに買って数日で殺すご婦人・・・このようなことが無くなるためには、「制度」ではない。「心」だけが頼りだ。

ペットは生き物である。そしてあるいは人間より崇高かも知れない。だから、日本人が、イヌとネコを「飽きたから棄てる」ことを無くそうではないか!!

毎年、ゴタゴタする今の政治ではそこまで日本人の心が優しくなるかどうか不安だが、それでも呼びかけたい。今日も2000匹のイヌとネコがガス室に送られている。

(平成2262日 執筆)