過度に愛国心を鼓舞してはいけないけれど、自分の国に誇りを持つことは決して悪くない。というより良いことだ。

私が講演で「日本人は、孫たちが中国の孫に負けないようにしてあげなければならない」というと、「そんなことを言うと中国の人に悪い」と言われるけれど、中国のお爺さんも孫のことを心配しているはずだ。

どの国も、まずは自分の国が繁栄することを考える。子供や孫の為に良い環境を残すことが大切で、まずはそれができないで外国や世界のことを心配しても空しい。

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この写真が好きで、かなり前になるが、写真家の方に使っても良いと言われて、時々、使わせてもらっている。

日本は穏やかな気候だ。春夏秋冬、山紫水明、実に素晴らしいところで、私は多くの国に行ったが、日本より良いところは無かった。

それは、温帯の大きな島国で中央に山脈があるというのが日本だけだからだろう。

気温は少し低めだ。もし、沖縄が台湾当たり、北海道の宗谷岬が青森ぐらいだったら、申し分ないが、無い物ねだりをしても仕方がないので、今のところで満足したい。

島国というのは、気温の変化が少なく(海洋性気候)、水が豊富で綺麗、それにサカナが捕れるというような自然環境ばかりではなく、外敵が襲ってこないということもあり、やや閉鎖的で穏やかになるが、本当に日本は「この世の天国」である。

世界で苦しんでいる人には申し訳ないが、私はなんと幸運なのだろう。

(平静21年10月27日執筆)