間違っていたことは,それを素直に認めて,繰り返さない方が良い.

子供に教えるときにも,「失敗はいいよ.でも,大切なのは失敗の原因をよく考えて,繰り返さないことだよ」と教える。失敗自体より,失敗を糧にして次に役立てれば,人生というのはそれで良い.

一番,悪いのは,間違っているのが分かっていても,知らん顔をしていたり,ウソをついたり,言い訳したりして,結局,次もまた失敗するというのが最悪だ.

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1997年に日本政府は京都議定書に署名した.そして,それから12年.日本に住んでいると,まるで「CO2を削減する」というのが大きな国家目的であるような感じだった.

私が批判しているNHKも毎日のように「明日のエコでは間に合わない」と叫び,環境大臣は「クールビズで大変な成果をあげた」と言っていた。

大臣やNHKが言うぐらいだから,それは確かだろう。

日本の企業の方もそろって「環境報告書」を出し,「我が社こそ,地球温暖化防止に貢献している」と言ってきた.

大臣,NHK,大企業がそろって,一所懸命,やって来たのだから,さぞかし成果が上がっているだろう.それにずいぶん,税金も使った.

小学生でも「私に何ができるの」と言っているぐらいだから,とにかく政府に協力した.政府の施策を批判してきた私にはそれも強く感じる。日本中が「CO2を減らそう」という大合唱で明け暮れた12年だったのだ.

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ところが,どういう訳だろうか? 1990年に対して1997年で8%,2005年で14%のCO2が増加しているから,差し引き6%も上がっている.

さらに政府は1990年から6%減らすと公言してきたのだから,実質14%増加と足し合わせると20%にもなる.

(注) 政府の発表は,森林吸収とか排出権などで見掛けの数字が小さくなっているが,ここでは「どのぐらい,CO2が減ったか」だけを問題にして,いったい,12年間の努力は何だったのかを考える.

6%減らそうと思って,国民一丸となったのだが,結果としては14%増えた.こんな時にはきまった言い訳の方法がある.

それは,「努力しなければ,もっと増えた」というのだが,この場合は事実ではない.実はこの期間,エネルギー弾性率はほぼ1.0で,その前の12年に比較してCO2の量は増えている。

つまり,「政府がCO2削減をしようとすればするほど,CO2は増えた」というのが現実である.

つまり,理由は,分別リサイクル,クールビズ,節電,レジ袋・・・なにをとっても「木を見て森を見ず」の政策ばかりだからで,国民の税金を使って,かえってCO2を増やし,一部の利権者や天下り,そして業者が潤ったに過ぎないからである.

私はそれを一つ一つ,明らかにしてきたが,こうして12年が経ってみると,「全体の結果」でハッキリしている。

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国を治めるものは,子供より正直で無ければならない.

これまで間違ってきたことを,認めなければならない.

そうしないと,今度の25%削減で実施すれば,「CO2を削減する力の無い人が再び,CO2を削減しようとする」ということだから,また国民にムダな人生を送らせることになるだろう。

(平成211016()