これまで,私は国立環境研究所の人と対立していた.「温暖化するのではないか」というのは,一致していたが,その影響についてまったく違うからだ.

私は温暖化は良いことの方が多いという見解であり,研究所の人は被害が大きいという.

ところがごく最近,対立は無くなった.技術的には180度,違うが,結果は同じなのだ.

1) 国立環境研究所

温暖化は悪い結果をもたらすが,COを70%減らしても経済成長を阻害しないという画期的方法が発見された.

2) 武田

温暖化は良い結果を与えるから,COを気にしなくても良い.

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つまり,どちらでも同じだ.私はCOは気にしていない.経済成長を妨げないでCOを削減できるなら,私はもともと温暖化に興味もない.

温暖化論争は終わったのだ.

CO2を減らして経済発展するなら,特に問題は無い.国立環境研究所はノーベル賞を受けるだろう.国民が節約する必要は無いし,気楽な気分で生活を送ることができる.

大発明だから,日本国内で説明をしていないで,すぐ,アメリカ,中国,ロシアに出向いて,「経済成長を阻害しないで,CO2を減らすことができる」と言ってきて欲しい.

IPCCは直ちに解散するだろう.そして,何もしなくても多くの国はCO2を減らすだろう.そうでなくても経済成長は難しいのだから.

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もし,国立環境研究所が提案している夢の方法が「日本だけに有効で,他の国には役に立たない」なら,実現しない.

つまり,民主党がその政策を採用しても,日本だけがCO2削減できる事になるからだ.日本は世界のCO2の4%しか出していない.効果がほとんど無い.

おそらく,日本ができるなら,同じような力を持つ,アメリカ,中国,ロシアはできるだろう.この3国は,今まで「経済発展を阻害するからCO2の削減はできない」と言ってきたが,これからはその理由は使えない.

CO2削減をしないなら,温暖化しないか,CO2が原因でないと言わなければならない.

そして,国立環境研究所の提案している方法が,もし,日本だけしか通用しない特別の方法なら,自分だけが得をすることになるから,他人(他国)を誘っても同調しない.

鳩山首相はよく考えて演説して欲しい.日本が笑われないように。

(平成21922()