太陽の光は弱いので,太陽電池で電力を得ようとするとかなりの面積が必要だ.特に日本のように人口密度が高く,国土面積が小さく,かつ山林が多い国では太陽光発電はかなり不利になる.
それでも「太陽光発電は有望だ」という人が多い.そのように言う人に限って「温暖化が怖い.CO2を削減しろ」と言っている。
かりに太陽電池が有望で,日本のような国でも,電力の過半を太陽電池でまかなえるようになったとしよう。そのような場合には,アメリカ,中国,ロシア,インドなど現在,CO2を多く出している大国は,人口密度も低く,森林もそれほど多くないので,電力のほとんどは太陽電池でまかなえるようになるだろう.
現在の日本でこれほどの失業率なのに,「明日を考えて太陽電池」などと言っているのだから,その実用化は早い時期のはずだ.
たとえば,少なくとも2050年頃には太陽電池も実用化されているだろう.もしされていなければ,これから40年間もただお金を出し続けることになる.
仮に2050年に太陽電池が実用化されて,世界の大きな国が太陽電池でエネルギーを得るようになると,CO2の排出量は激減する.
そして,IPCCのようにCO2の脅威を主張している機関ですら,2050年までには,気候の変動は少ないと予想している。
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あと40年というと,現在,40才以上の人はすでに人生を終わりかけている。20才の人ですら,年金生活目前だ.
でも,子供たちの将来は大丈夫だ.なにもCO2を削減しなくても,太陽電池に切り替わっているから,かりにCO2で温暖化しているとしても,温暖化する危険性は無い.
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私はCO2による温暖化も,温暖化による被害も,そして太陽電池も科学的には合理性がないと思う。科学的な根拠もあるが,それと共に,太陽電池が有望なら温暖化の問題は無いのに,CO2を削減しろと叫ぶ人がなぜ太陽電池に税金を出したがるかという理由も有力な根拠になる.
実は,両方とも「税金をもらいたい」ということに尽きているので,相互の矛盾に気がつかないのだ.
「頭隠して尻隠さず」とはこれを言う.まるで今の選挙と同じで,矛盾だらけの公約が叫ばれているが,それは「下心」があるからに他ならない.
(平成21年8月28日 執筆)