今日は七夕だ。講義が終わったら,夕刻,空を見てみたいがどうも曇りかも知れない.まあ,人のデートだからのぞき見をしなくても良いけれど・・・

ところで,多くの問題が咀嚼されないまま,混迷の時代を進んでいるように思う.それは,日本にしっかりした指導者がいないからか,あまりにも変化が激しいのか,利権が優先しているのか,それとも,我々,学者の活動が不十分なのか,何かの原因はあるだろうが,とにかく重要問題が次々と先送りされている。

日本文化と外国,金融崩壊,エネルギー問題,食糧不足,悲惨な老後,温暖化は危険か,タバコや大麻,日本人総家畜化,北朝鮮の見方,日本の軍隊・・・・とある.

ふと,自分の部屋を見てみると,エアコンのコントローラーが壁についているけれど,「集中管理」という表示がついていて,一切,温度や風速を調整することはできにない.「私も家畜化されたな」と思う.自分で考え,自分でチョイス(選択)することはほとんどできなくなった.

日本人はことのほか,直感力が強い.だから,多くの事を直感で決めて進むが,そこにも欠点があり,明治維新以来,150年,「和魂,洋才に敗れる」という状態にある.

そこで,よくよく考え,「当然と思っていることを,もう一度,疑う」という活動をしながら,自分自身の家畜化をも防ぎたいと思う。「タバコは良いものではないか?」,「北朝鮮は良い国ではないか?」,「環境は自然に良くなるのではないか?」等と疑って見たい.

疑って見ることは直接的な行動ではないので,直ちに被害者が発生することもないし,学問の自由や表現の自由を保障している憲法の精神も合致している.

私たちは「他人を傷つけてはいけない」,「人に優しく」と言っている間に,実はあまりに検討を避けて,かえって他人を傷つけているように感じられる。

慌てずに,すこしずつ解きほぐしていきたいと思う.そして,このような困難な問題は互いに絡み合っているので,一つのことを議論してもはじまらない.あまり性急にならず,急いで結論を求めず,一歩一歩,進んでいきたい.

(平成2177日 執筆)