日本は戦争ですっかり焼け野原になったけれど,「戦後復興」というのがあって,戦争がおわって15年たった1960年には,復帰が遅れた沖縄を除き,すっかり「普通の社会」になっていた.

それから15年間は,一所懸命働き「高度成長」を果たして世界の一流国家になった.その後,すぐ「石油ショック」に見舞われたが,それでも立ち直り,1980年代は「バブル」とか「Japan as No.1」と言われるぐらいに繁栄した.

でも,誰がこんなに暗くしたのだろう?

せっかく,平和になり,物質も豊になり,家電製品や自動車を持てるようになったのに,1990年からここ15年はすっかり暗くなってしまった.

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・・・二人の夕闇が,包むこの窓辺に・・・

加山雄三の明るい歌声,美空ひばり,江利ちえみ,雪村いずみの明るい三人娘が夢を与えたあの時代は何だったのだろうか?

お母さんの作ってくれたおにぎりを頬張り,一年一回の職場旅行を楽しみ,カラーテレビを買うために必死に節約したあの時代。あの時代に夢見たのは「現在」ではなかったのか?

当時も青春時代は心理的には辛かったが,同時に夢があった.今のように「ゴミ」とか「温暖化」など考える必要もなく,一所懸命,毎日を過ごすことができた.ご老人もおられたが,今ほど寝たきり老人の悲惨な姿がテレビに映ることもなかった.

誰が暗くしたのだろう?

まず,大蔵省だった.ノーパンしゃぶしゃぶで名を馳せ,日本でもっとも信頼できるはずの役所が解体された.

次に,文部科学省だろう.文部省というのは日本の教育を担ってきたもっとも大切なお役所だったが,「科学」と一緒になり,「役に立つ研究,役に立つ教育」を推進することになった.本来なら「物」が足りた社会には「心」が必要だから,文部省はますます「心」の方に進まなければならなかったが,それが逆方向に走った.

三番目は,環境省である。 彼らの仕事は環境を改善するのだから,自ら早くなくなるようにしなければならないし,1990年にはすっかり環境が改善されたのに,仕事を失いたくないという利己心で「環境が良いのに,無理矢理,環境問題を創造した.」 それにマスメディアが乗って暗い社会を造り出した.

もちろん,NHKは主犯である。1990年以後,NHKは拡大に拡大を続けて,CO2排出量は80%も増えたが,受信料を払って貰っている国民には「節約」を呼び掛け,社会を暗くするばかりだった.

そんな矛盾の中で若者の心はすこしずつすさんでいく。ある女子学生はレポートにこう書いている。

「有名レストランのアルバイトを2年やった.最初は「こんな汚い物をお客さんに出すのか」とビックリしたけれど,自分が注意もできず,そのうちには慣れてしまった.立派になろうと思っても偉い人からやって貰わないと,私では無理だと思う.」

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心が痛む。

偉い人が誠実さを持ち,大人に威厳があり,お母さんに優しさを感じ,そんな中で若者は思う存分,青春を過ごし,やがて自分の人生を見いだしていくものだ.

偉い人は襟を正そう,マスメディアは明るい未来を描こう,そして再び,日本国に活発で明るい子供たちの声が響くようにしようではないか!

(注) 気温が上がるという意味の温暖化は進んでいるが,日本はまったく問題がない.被害が出るとしたらアメリカ,中国,ロシアなどの大陸の国からでる.それからでよい.あまり,今,日本人が先頭を切ろうなどと気張らなくても良い. 大量生産大量消費が環境を破壊するというのも正確では無い。現在の日本は年間20億トンの資源を使っているが,100億トンまで環境は大丈夫だから,まだ5分の1にしか過ぎない.

だから,リサイクルはされていないけれど,廃棄物貯蔵所は大丈夫だ.ゴミは分別しなくても心配ない。またダイオキシンは身の回りにあるが患者さんは一人もいない.どれもこれも暗くするために作り出されたマボロシだ.それに若者を引きずり込まないようにしよう。

(平成2176日 執筆)