ペットボトルのリサイクルを簡潔に述べたい.データは平成16年度(年間)のものが中心で,大きく事実をとらえる。

【事実から意見に進む場合(武田が整理した事実)】

消費した量・・・・・・・55万トン

回収した量・・・・・・・35万トン

業者にわたった量・・17万トン

出荷した量・・・・・・・14万トン

最後に販売した量・・10万トン

リサイクル量・・・・・・・・3万トン(資源が節約できたリサイクル)

【お金から意見に進む場合(リサイクルで得をする人)】

消費した量・・・・・・・・55万トン

回収した量・・・・・・・・35万トン

業者にわたった量・・・17万トン

出荷した量・・・・・・・・・17万トン(製造ロスなし)

最後に販売した量・・・17万トン(完売)

リサイクル量・・・・・・・・17万トン (全部,節約できている)

【評価1;事実からスタートした人】

55万トンのペットボトルが捨てられて,3万トンしか資源の節約になっていない。 それに4200億円はあまりにも贅沢だ。

【評価2:お金からスタートした人】

55万トンのうち,17万トンがリサイクルされれば大成功だ.それに4200億円も貰える。

(注) 事実からスタートした人は14万トンで4200億円かかったと計算しているが,お金からスタートした人は55万トンで4200億円が掛かっていると計算する。 だから,「リサイクルにトンあたりどのぐらい,お金が掛かるか」という計算値も異なる。

・・・・・・・・・

お金を貰って心が動かない人がいるだろうか? お金を貰っている人が,お金を貰っていない人の見解を攻撃できるのか? お金を貰っている人が国の政策になにか言うことができるのか?

私はお金から出発する今の社会を変えたいと思っている。 それは,これまでの人間の歴史がハッキリと示しているからである.どんなに残念でも,無念でも,お金を貰ったら黙っている方が良い.

もし,今後もお金を貰っている人が発言するなら,「お金を貰ってもそれに影響されない」ということを論理的に示して貰いたいと私は思う。 社会システムを変えて,「お金を貰ったら発言できない」としておいた方が良いと思う。

(平成2128日 執筆)