「北極の海氷が融けて、海水面が上がる」という間違った解釈はアルキメデスの原理で直すことができた。もちろん塩分補正などはいるけれどそれは基本的な数値を変えるほどではない。

 

 ところが今度は「ホッキョクグマが被害を受けている」という報道があった。本来、テレビの報道だからそのまま信じて良いはずである。報道というのは十分に調べて社会に発信して良いものを放送するからだ。

 

 学校の先生が生徒に間違ったことを教えてはいけないのと同じだ。もし間違っていても「テレビで放映していたから」などと生徒に言い訳していたら先生の方が笑われる。

 

 でも、最近の報道はやや間違いがある。これはおそらく「理科系人間」が報道に少ないということも原因しているだろう。科学的な報道は間違ったことが目立つからだ。

 

 そこで、ホッキョクグマは本当に減っているのか?と思って調べた。そうすると、下のグラフが出てきた。

 

 ホッキョクグマ.jpg

 

 このグラフのタイトルは「ホッキョクグマの数の変化」というもので、円グラフの白い部分が「変わっていない」、真っ黒のところが「不明」で、残りの二つが「減っている」と「増えている」のグループである。

 

 グラフからでは、「変わらない」グループがもっとも多く、「増えている」と「減っている」は同数だから、ホッキョクグマは温暖化の影響を受けていないようだ。

 

 ホッキョクグマは今のところ可哀想ではない!!

 

 こんなに強力な反論があるのに放送したところを見ると、おそらくは、温暖化は予算をもらおうと思って、政府にすり寄る研究者が「ホッキョクグマが危ない」とテレビ局にたれ込んだのだろう。

 

 NHKなどは氷の上で困った顔をしているクマの絵を「もったいない横丁」という政府の推薦番組のような番組で放送していた。NHKは税金ではなく視聴料で運営している。国民の方を向かなければいけない。

 

注意が必要だ。あまりに多く「温暖化は怖い」という情報に接していると、いくら専門家の訓練を受けていても影響される危険性を感じる。

 

 なにしろ温暖化が怖いというデータと、温暖化は良いというデータは100:1ぐらいの比率だから。

 

(平成2055日 執筆)