「間違った報道」で書いたこの大新聞の第二部は「広告」と断っているが、さらに驚ろくべきことが載っている。

 

千葉・野田市立二川小学校では、小学生をある印刷会社に連れて行き、その教育の中で、

「南極の氷が融けて海面が上昇し、水没する国があることなどを伝えると児童の顔色が変わっていく」

というのである。

 

 この記事を書いたのが印刷会社の人なのか、小学校の先生なのか、あるいは大新聞の記者なのかは明確ではないが、事実としたら驚くべきことだ。

 

 まず「南極の氷が融けて海水面があがる」と小学生に教えるには、根拠がいるが、国連のIPCCの第四次報告は、下に気象庁の訳を示したが、これまでの南極の氷の量は変わっていないこと、これから温暖化が進むと氷が増えるとしている。

 

南極氷面積.jpg(南極の氷は融けていない)

南極氷将来.jpg(温暖化で南極の氷は増える)

 

 小学生はまず間違った科学を習ったようだ。

 

 次に「水没する国がある」と記載されている。これがいつも出てくる「ツバル」のことかどうかは、今、メールで問い合わせているが、ツバルは海水面が5センチ程度しか上がっておらず、国が沈むとしたら別の原因だ。

 

 小学生は「南極の氷」、「国が沈む」と二つの間違ったことを教わって「児童の顔色が変わっていく」という恐怖を体験する。

 

 教育ではゼッタイにあってはいけないことだ。間違ったことを教え、それで児童が恐怖に怯えるなどあってはならないことだ。なぜ、これが大騒ぎにならないのか?教育委員会や父母はなぜ黙っているのだ。児童が可哀想だ。

 

さらにこの記事によると、

「美しい地球を残すためには、使わない電気を消す、紙を無駄にしない、ゴミを分別して捨てる」と教えたと言う。

 

「美しい地球」とはどういうものを意味しているのだろうか?「ゴミを分別して捨てる」というのが、どうして「美しい地球」と関係するのだろうか?この企業が独自になにかの考えがあって言うなら別だが、小学生に教えることではない。

 

 地球は人間が絶滅しても美しいだろう。小学生にはもっと基本的な自然とか自然と人間の関わりを教えるのであって、企業のイメージアップのためのいい加減な表現を教えてはいけない。

 

 ところで、この大新聞の第二部という全面広告はなぜ、印刷して日本の隅々にまで配ったのかというと、記事の内容を読んで欲しいからだ。そこに間違いがあったらどのように責任を取るのだろうか?

 

 大新聞が世論を操作するときにいろいろな安全弁をかける。ある時には「パロディ風」にかき、ある時には「全面広告」とする。でも、「信頼性」を高めるために、かならず新聞社の名前を前面に出す。

 

 新聞社は最初から、記事の内容が正確ではないことをこと知っている。これが食品なら賞味期限を少し違えたり、さらに「内容物」の順序が量の順序になっていないといって追求してる新聞と同一人物とはとても思えない。

 

 特に小学生の教育は正しく進めて欲しい。次世代を担う子供たちに、なぜ間違ったことを平気で教えられるのだろうか? 今まで、報道も教育のいい加減で良かったのかも知れないが、赤福をあれほど厳しく糺弾するなら、報道も教育もいい加減は許されないだろう。私にはこの記事に書かれていることは製紙業界の偽装と同じ質で同じ程度の問題と感じる。

 

日本人の誠はこのようなところから崩れていくのではないかと心配だ。

 

(平成20216日 やや怒り気味に執筆)