ネットにWikipediaのような中立的な資料が得られるページが充実してきたことは大変、良いことである。私もずいぶん、Wikipediaのお世話になっている。

 

 これまでWikipediaの内容はかなり正確で中立的と思っていた。でも、自分のことが記述されると、どうしても少し違うことに気になる。

 

 ものの考え方、何が正しいかは人によって違うので、Wikipediaの記載が間違っているとクレームをつけることは心苦しいので、自分のことについて本人から若干、説明をしておきたい。

 

 私自身が「事実と異なる」と考えるところは、Wikipediaの次の部分である。

 

「武田は「リサイクル施設への聞き取り調査や市場調査を基に独自に推定した。引用がPETボトルリサイクル協議会になっていたのは誤りで、次書では訂正する」とし、

 

『環境問題はなぜウソがまかり通るのか2』では、PETボトルリサイクル推進協議会のデータをもとに再利用量を10万トン余程度、リサイクル率を20%という値を算出し、訂正した。その一方で、PETボトルリサイクル推進協議会は未だにリサイクル率を発表しておらず、回収率の発表にとどまっている。」

 

 このところは少し事実と違っているし、少なくとも私の意図とは違うので、訂正させていただきたい。

 まず、

「引用がPETボトルリサイクル協議会になっていたのは誤りで」

と表現しておられるが、もしかすると私もどこかで謝ったかも知れないが、それは「誤り」だったというのではなく、「もし協議会がご不満なら謝る」ということだ。

 「誤る」と「謝る」は似ているが、私は相手が不快なら事実はともかく、「失礼した」と言う必要があると思っている。事実や真実は人によって違うから。 

 

 つまり、私は相手が望んでいないことをあまり頑張るのは好きではないが、私の本ではPETボトルリサイクル協議会のデータを使ったので、データ元に経緯を評して引用しただけだから(もし私のデータが「誤り」と言っている書籍などあるとしたら誤字なのでご指摘願う。)

 

 第二番目が「環境問題はなぜウソがまかり通るのか2」の207ページの記載だが、わたしが記載したのは、「算出し、訂正した」のではなく、新たに「使った資源は無視するとしても」として再利用は10万トン程度とした。

 

 わたしは資源を無尽蔵に使って行うのは、通常はリサイクルに分類していないが、多くの方が「資源をいくら使ってもリサイクル」とされているので、それと比較する意味で数字を出した。

またこの本の他の場所や、Wikipediaにもご引用いただいている日経エコロジーでも3万トンを示してある。

 

 繰り返すが、私は「言い合いになって何が事実か判らなくなる」というのはあまり感心しないので、あくまでも事実だけ訂正させていただく。

 

 私がもしペットボトルが資源を節約する形でリサイクルされている量を3万トンではなく、別の数字にする場合には、必ず新しい計算根拠を示す。

 

 いずれにしても私の真意は「ペットボトルは資源の節約という形ではほとんどリサイクルされていない。データも計算しなければ求められないような状態で提供されているだけ」ということだ。

 

 とりあえず