本当に知らないのだろうか?子供たちにウソを教えていることを。
先日、NHKで「名古屋市はリサイクルをしてゴミが30%減った」と報道した。
名古屋市はゴミを市民に分別させ、分別したゴミを業者に渡している。その後はどうなっているのか知らない。「誠実にリサイクルをしていると信じています」という。そういう決まりなのだ。
分別に協力してくれた市民への誠意はない。自分と業者を守ることに専念する。
ゴミは業者に渡した途端にゴミでは無くなる。そこで業者はそれを燃やす。ゴミを燃やしたのではない。リサイクルした資源を燃やしたのだ。それなら法律に「サーマル・リサイクル」という和製英語が用意されている。
燃やせば二酸化炭素になる。二酸化炭素は気体だからゴミではない。だから「ゴミは30%減った」と報道する。同じNHKが「地球温暖化を防ぐために二酸化炭素を減らそう」と言う。
どうなっているのだ?
市民が不思議に思って、名古屋市やNHKに問い合わせる。名古屋市は「私たちは法律通りにやっています」と答える。NHKは電話しても答えない。視聴者は力が弱いから無視できるが、お役所は予算を左右する力がある。
日本人はここまで汚くなってしまったのか。
公務員は何時になったら公僕になるのだろうか。
NHKも何時、報道機関になるのだろうか。取材して事実を報道するのは何時のことだろうか?
日本の将来を担う子供たちは建前だけを教えられる。