リサイクルするとかえって廃棄物が増えてしまうので、リサイクルはしてはいけないのですが、その場合どうしたらよいでしょうか? なぜなら、代わりの方法が無ければ、いくらリサイクルが具合が悪くてもやらなければならないからです。

 

 理論的にも、日本社会で10年間もリサイクルをやってきた実績からみても、リサイクルしてはいけないものは

1) 生ゴミ

2) ペットボトルやプラスチック製品

3) お茶碗のような瀬戸物、ビン類

4) 草、木などの自然のもの

です。このようなものはリサイクルするとかえって環境を汚します。

 

 逆にリサイクルして良いものは、

1) 貴金属

2) アルミ缶

です。

 

 貴金属は自然の状態より人工的な状態の方が濃度が高いこと、アルミは原料となるボーキサイトからアルミにするのにエネルギーを使い、そのエネルギーが「使い終わったものを回収するエネルギー」より大きいという特徴があるからです。

 

 この理論的計算と、実際に貴金属やアルミはリサイクルの法律が無くても回収する人がいるという事実からも分かります。

 

 また鉄や銅も「金属」として価値がありますが、これはアルミ缶と一緒に出してもよいので、結局、家庭や事務所からのゴミは、

1) ゴミ(生ゴミ、ペットボトル、プラスチック、瀬戸物、ビン類、草、木などのように常識的にゴミになるもの)

2) 金属類(これは一緒でよい。アルミ缶、缶詰の缶、銅線など)

2つに分けることになります。また

3) 紙

も石油が十分にある時にはリサイクルしても良いのですが、せっかく「樹木」という太陽の光でできる「再生可能材料」を石油という「再生不可能な化石資源」を使ってリサイクルするのは環境としては考えものです。

 

 ともかく、金属類と紙は自治体が集めなくても業者が取りに来ますから、業者に出すか、自治体が持って行くゴミの横に置いておけば自動的に誰かが持って行くでしょう。なにしろ「合理的でお金になる」ものは自然に循環します。

 

 このようにすると、ゴミとしては一種類になり、集める自治体も一回の収集で済みます。移動距離も各家庭から自治体の焼却炉までですから、

1)余計なトラックが日本を走り回ることも少なくなり、

2)税金は少なくなり、

3)資源の消費は減り、

4)交通事故も渋滞も少なくなる、

という良いことずくめです。

 

 「リサイクル」という呪文や「ゴミは分別すれば資源」という誤ったコピーで、洗脳された幻想から早くさめたいものです。戦争の前に「鬼畜米英」というコピーを信じたおかげで310万人もの人が亡くなられました。「リサイクル」では、労力を使い、税金も5000億円を払っています。

「環境のためにお金を出しても良い」と錯覚している方もおられますが、具体的にはそのお金でトラックが走り回ることですから、決して環境によいことはありません。

 

 さて、このようにして自治体が集めたゴミは現代的な焼却炉で焼くと、なにかまずいことが起こるのでしょうか?

 

 ゴミを高温で焼くと、

1) 毒性物質(ダイオキシン、PCB、農薬、薬品、ばい菌など)が燃えて無くなる。

2) 焼却炉から出るものは、「二酸化炭素(気体)、灰、スラグ、メタル」の4つに分かれる。

3) 灰、メタルは価値のある資源だから売ることもできるし、財産として貯蔵もできる。

4) スラグは埋め立てなどの地盤に使える。

ということになり、後にはなにも残りません。

 

 ここで気になることと言えば、焼くことによって、

1) 本当に有害物質が出ないか?

2) 二酸化炭素が出る

の2つと思います。

 

 まず有害物質ですが、かつて「前近代的な焼却炉を更新したくないから、プラスチックは燃やせないし、焼却でプラスチックから有害物質が発生する」などと説明されましたが、それは事実ではありません。

 

 現代の標準的な焼却炉を使えば、有害物質は出ないし、かえってゴミの中の有害物質を消してくれます。

 

 第二番目の問題点は二酸化炭素です。未だに「燃やしたら二酸化炭素が出るが、リサイクルや埋め立てでは二酸化炭素は出ない」と思っている人がいますが、プラスチックなどのゴミはいずれ二酸化炭素に変わります。処理する方法によって1,2年の差がありますが、そんな時間のズレは地球の温暖化とは関係がありません。

 

 ただし、すでに日本社会がリサイクルをはじめてから毎年、5000億円もの税金が出ています。それに、税金以外のお金も流れるわけですでにそれを当てにして「環境を良くしよう」と思ってお仕事をしている方もおられます。

 

 その人たちも善意でやられており、またご家族もおられるでしょう。だから少しずつ軟着陸するように最適なシステムに変えていく必要があると思います。いずれにしてもこのまま無意味な分別を続けていることも出来ないのですから。

 つづく

(いずれにしても、私には、廃棄されるプラスチックゴミが年間、430万トン。それを毎日、家庭で分別し、あるいは貴重な水道の水を使って洗い、税金を使って収集しているのに、材料としてリサイクルしているのはわずか8万トン(公的な発表値。私の計算では4万トン以下)という現状は、どう見ても「日本人の誠」に反すると思うのですが。こんな誠実さのない方法を続けていたら、日本社会自体がいずれつぶれるでしょう。